メガネと視力について

元メガネ販売店店長がメガネと視力についての疑問にお答えします

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用途別|メガネの種類 全5種解説

      2014/11/17

メガネは大別すると遠用と近用の2種類、近用のメガネは用途別に4種類に分けられて全部で5種類のタイプに分けられるのが一般的です。

この5種類それぞれの特徴と使い方を解説していきます。

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大分類|遠用と近用

メガネは大きく分けて「遠用」と「近用」のメガネに分けられます。文字通り、「遠用」は遠くを見るためのメガネで、「近用」は近くを見るためのメガネです。

「近用」のメガネですが、これは俗にいう「老眼」の近くが見づらくなった人が使うメガネです。

「近用」のメガネは年齢で言うと、おおよそ40代以降の老眼の症状がある方しか使いません。

実は40代以前の方は「遠用」のメガネ1種類のみということになります。

異なる視力の測定方法

5つのメガネの種類を説明する前に視力測定の方法を説明しておきます。

「遠用」と「近用」、遠くと近くの視力の測定は、各々別の方法で測定します。

この2種の視力検査の組み合わせで5種類のメガネでそれぞれ必要な度数を選定します。

「遠用」の視力測定

遠くがどれだけ見えるかの視力測定は、みなさんご存知の視力検査表を使用して測定します。

「近用」の視力測定

近くがどれくらい見えるかの視力測定は、近距離用の視力表を用いて検査をします。

遠くと近くの別々の視力

一般的な「遠用」の視力検査では「近用」の視力は分かりません。当然「近用」の検査では「遠用」の視力が良いか悪いかは分かりません。

遠くが良く見えるからといって近くが見えるとは限りませんし、その逆も然りです。

「遠用」のメガネ

遠くを見るためのメガネです。老眼の症状が出る40才くらいまではこのメガネ1種類しかありません。

この遠用のメガネは、近視、遠視、乱視など全ての状態を含みます。その他にも便宜上、運転用、仕事用などいろいろな役割を持たせることもありますが、老眼でない場合は、この「遠用」のメガネの度数の強弱で調整したメガネということになります。

近用の視力は?

「遠用」のメガネの近くの見え方は、その方のピントを近くに合わせる機能で見ることになります。

メガネを常用する方で老眼でない場合、適正な度数であれば負担を感じることなく近くを見ることができるはずです。

万が一、40才未満でメガネを掛けた時に近くが負担に感じたり見づらいようならば、度数が入り過ぎている可能性が高いです。

弱い近視の方(度数にしておおよそ-1.50以下の方)は近くも充分に見えるはずですが、メガネを使用しないときに比べると負担を感じるくらいで正解です。

常用せず、必要に応じて掛け外しするように説明される理由はこの為です。

「近用」のメガネ

「近用」のメガネは俗にいう「老眼鏡」の事です。年齢と共に近くのピント合わせが充分にできなくなった時に使用します。

「近用」のメガネの遠くの見え方

近用のメガネを掛けるとメガネの度数の度合いにもよりますが、基本遠くは見えません。

読み書きに必要な30~40cmくらいの距離を一番見やすくしていますので、そこから離れれば離れるほど見えづらくなります。

当然、「近用」のメガネ、老眼鏡を掛けたまま歩いたりの移動は遠くの視力が得られませんので危険です。

視界の限定的な「近用」メガネ

老眼の方が近くを見る上で選択できるメガネの中で一番鮮明な視力を得られる「近用・老眼鏡」ですが、掛けた状態で見える範囲が歩けないほど限定的なものになります。

これを改善するためのメガネがこの後説明する残り3種類のメガネとなります。

残り3種類のメガネは「近用」の視力を確保しながら「遠用」の視力を考慮した視界の広さが特徴になりますが、ある意味「近用」の見え方を犠牲にしながら視界を広くしているともいえます。

単焦点レンズと累進レンズ

残り3つの種類のメガネを説明するためにレンズの設計の違いを知っておくと理解しやすいので、ここで簡単にレンズの設計の解説をします。

単焦点レンズ

「遠用」と「近用」のメガネに用いられるレンズです。厳密には違うのですが、レンズ全体に同じ度数が施されていると解釈していただくと分かり易いです。

累進レンズ

レンズの部分ごとに度数に変化がつけてあるレンズです。度数の変化は縦方向につけられています。

上部が遠くが見えやすい度数、下部が近くが見えやすい度数が施されていて、その上部と下部の間は緩やかに各々の度数になるように無段階に度数が施されています。

この後説明する残り3種類のメガネに用いられているレンズは全てこの累進レンズで作られています。

なぜ上下方向に変化がつけられているのか

これは人間の目の物を見る時の視線の動きに習っています。

遠くを見る時はまっすぐ前、ないし若干アゴを引き気味で眼球は上向き気味で見ています。この時メガネを掛けているとレンズの真ん中か、上部越しに見ていることになります。

近くを見る時は目線は下に下がり、見る対象も自然と胸の辺りにしています。わざわざ目の高さに見る物を持ってくることは通常しません。メガネを掛けているとレンズの下部の辺り越しに見ていることになります。

遠近両用メガネ

メガネを使用してる人には名前だけであってもご存知の方も多いくらい一般的に良く認知されたメガネです

遠近両用は文字通り遠くを見るのに必要な度数を施したうえで、老眼の症状で近くが見えないのを補うようにレンズ下部に「近用」の度数も施してあります。

遠近両用の度数の選定方法

遠近両用を作成する場合、「遠用」と「近用」の視力を両方とも図ります。一般的な手順としては、まず遠用度数の選定をしてから近用の視力を確認します。

遠くが見えるように矯正したまま近用の視力が充分でない場合、そのまま近用視力が出るように度数を調整していきます。

近用視力が出たら、先ほど測定した遠用度数と組み合わせて遠近両用の度数とします。

遠近両用の特徴

遠くも近くも見える一見万能な遠近両用ですが、「近用」の見え方は同じ度数の老眼鏡と見比べると明らかに老眼鏡の方が良好な視界が得られます。

比較の上で言うなれば、遠近両用は「遠用」を重視した見え方で「近用」の見え方も補えるメガネと言えます。

中近両用メガネ

中近両用を一言で表しますと、「室内用」のメガネとなります。屋外に比べ、室内を見渡すのに必要な距離は短くなります。

中近両用は遠近両用に比べて遠くの見え方を制限し、その分遠近両用より良好な近用視力が得られるようになっています。

中近両用の度数の選定方法

中近両用の度数の測定方法は先に述べた遠近両用と全く同じ方法で、同じ度数となります。

レンズの種類が遠近と中近とで変わることで用途を変えています。

中近両用の特徴

中近両用は室内での使用を想定したメガネですので、仮に遠くが支障なく見えるようでも車の運転には使用しないようにしましょう。

遠近両用との比較になりますが、遠くの見え方を多少犠牲にして(遠近両用と比べて)手元の見え方を良くしたメガネと言えます。

それでも手元の見え方は老眼鏡と比べればやはり近用専用の老眼鏡にはかなわないです。

近々両用メガネ

近々両用は「近用」を重視したメガネです。手元の見え方を重視しつつ見える範囲に奥行きを持たす仕組みになっています。

近々両用の度数の選定方法

近々両用の測定は「近用」、つまりは老眼鏡の度数選定と同じです。レンズの違いで老眼鏡に奥行きのある見え方にしています。

近々両用の特徴

老眼鏡の見え方に奥行きを与えていますので、読み書きに必要な30~40cmほどの距離の見え方に50cmほどの、例えばパソコンの画面が見えるくらいに視界を広げているのが特徴です。

近々両用の注意点

すでに適切な度数の老眼鏡を使用している場合、近々両用の度数は老眼鏡の度数と同じにするべきですが、仕上がった近々両用で肝心の手元の見え方に不満が出るケースがありました。

それを加味して度数の調整をしても根本的には改善できない場合もありますので老眼鏡を使用している場合の近々両用の作成には注意が必要です。

まとめ

老眼の症状が出る40代以降で使い分けできるメガネが増えていきます。

1組のレンズにできることには現状限界があり、用途に応じた複数本のメガネを用意した方が良好な視生活が送れます。

販売店にて生活スタイルに合わせたメガネの提案を受けるようにしましょう。

 - 元メガネ屋が語る基礎知識, 初めてのメガネ, 購入相談

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