メガネと視力について

元メガネ販売店店長がメガネと視力についての疑問にお答えします

Original photo by thinkretail

メガネフレームの各部名称

      2014/11/17

メガネのフレーム各部には名前がついています。各部の機能を紹介します。メガネの掛け具合の調整や部品交換などのメンテナンスに関することも記載しておきます。メガネフレームの各部名称自体は特に覚える必要はありません。必要に応じて参照してください。

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nomenclature_frame

レンズ

正確にはフレーム部品ではないですがメガネを構成する上で最も重要な部分です。メガネ販売店などで陳列されているフレームには一部を除き取り外すのを前提とした「デモ用レンズ」が取り付けられています。デモ用レンズにはメーカー名やブランド名などが印刷されており、そのまま使用できない場合がほとんどです。レンズを別に用意する必要があります。

リム

レンズ周辺に接する部位でレンズを取り付けるための形状をしている部分を「リム」といいます。枠なしメガネの総称を「リムレス(リムがない)」と呼ぶのはこの部位に由来します。枠ありのデザインのフレームのリムの断面は凹状になっており、断面を山形に加工したレンズを挟み込みねじ止めする形でレンズを固定します。

枠なしのフレームで半分ほどリムがあるデザインのものを「ハーフリム」、「ナイロール」などと呼ばれます。「ハーフリム」のレンズの固定は、一部あるリムに「ナイロンレール」と呼ばれるレンズ取り付けるための樹脂部分が差し込まれています。またリムの両端にはレンズ固定用の釣糸を通す穴があけられています。

余談になりますが、溝セルと釣糸は劣化や破損した場合交換することが可能です。無料で対応してくれる販売店もありますので、切れてしまった場合はもちろん、レンズが外れやすかったり、レンズの固定が甘くなっていると感じるようなら販売店にて調整、交換をしてもらいましょう。

ブリッジ

レンズ間をつなぐフレーム部を「ブリッジ」といいます。紳士向けデザインの大き目のレンズサイズのものにはブリッジが2本あるものがあります。補強を兼ねたものですが、2本ブリッジがあるからといって強度的に優れているというわけでもないかと思われます。万が一強い衝撃が加わりますとブリッジそのものが破損するケースがあります。

パッド

「鼻あて」、「鼻パッド」などとも呼ばれるメガネを顔(頭)に固定する上で重要な部品です。メガネの重量はレンズ部がある全面に比重がありますが、その大部分を鼻の部分で支えるかたちとなります。「パッド」とフレームをつなぐ部分を「クリングス」といいます。「クリングス」部と「パッド」は極小のネジで止められていますが、パッド側の穴はネジの径より大き目の穴が開いているので鼻の設置面に合わせて柔軟に可動するようになっています。クリングスも比較的柔軟な金属製でできており、鼻の幅等に合わせて調整がきくようになっています。

パッド自体は交換が可能です。汚れがひどかったり変色している場合、販売店で交換してもらいましょう。また、鼻にパッドの跡がついたりずれ落ちが気になる場合、滑りにくい素材や柔らかい素材でできた高機能のパッドもありますので販売店に相談してみましょう。

「ち」と読みます。「智元(ちもと)」、「ヨロイ」などとも呼ばれる部分です。この部分はメガネの掛け幅(頭の幅)を調整する上で重要な箇所にもなりますが、デザインによっては掛け幅の調整が難しくなってしまっている場合もあります。頭が大きい方は「智」のデザインが調整しやすいものを選ぶ方が良いでしょう。掛け幅があっているか、調整しやすいデザインかは販売員に確認してもらいながらフレームを選ぶようにしましょう。

モダン

耳に掛かる部分をモダンといいます。「先セル」とも言います。樹脂製で出来ているものが多く上部の画像のようなものは劣化、破損した場合交換が可能です。モダン部は耳に掛かるように折り位置を変え、鼻のパッド部と合わせて調整されます。メガネがずれ落ちやすい場合はパッド部とあわせて販売店で調整してもらいましょう。

テンプル

いわゆるメガネのツルです。「腕」と呼ぶところもあります。モダンも含めた全体を指します。フレームのデザインにおいても一番装飾のしやすい部分になりますので、モダン部と一体になったものや宝石やスワロフスキーを埋め込んだものなど凝ったものがあります。このテンプルを除いたメガネの全面を「フロント」、「前枠」などと呼びます。フレームが破損してしまった場合、全交換する場合もありますが、左右テンプル、フロントとの3分割でパーツ交換などで対応してくれる販売店もあります。

丁番

「ちょうばん」と読みます。テンプルとフロント部をつなぐヒンジの部分です。一般的な構造としてはネジで接続されています。メガネを使用しないときはテンプルをたたんでおくための可動部になります。かけ外しの際、可動させることも多く破損しやすい箇所と言えるでしょう。

付加的な機能として破損防止やテンプルが側頭部への圧迫等を軽減する目的でバネ状の構造にしたものもあります。

 - フレーム, 元メガネ屋が語る基礎知識

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