メガネと視力について

元メガネ販売店店長がメガネと視力についての疑問にお答えします

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目の状態を度数として知る方法|オートレフの見方

      2014/11/17

視力の状態はその良し悪しを数値化して知ることができます。

視力検査でどのくらい見えるかを確認することも大切ですが、数値化された目の状態はメガネを使用した方がいいのかどうかを客観的に知ることができます。

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目の状態を数値化して知る方法

数値化された目の状態を知るにはオートレフクラフトメーターという機材での測定が早くて正確です。

オートレフクラフトメーターはほぼ全てのメガネ販売店に設置されているかと思われます。

測定時間は1分程度で、視力測定自体費用は掛からずに行っていることろがほとんどかと思いますので近隣のメガネ販売店でお願いして測定してもらいましょう。

オートレフクラフトメーターの画像はメーカーページでご確認ください。

TOPCON オートレフクラフトメーターの製品紹介ページ

オートレフクラフトメーターで計測された目の状態は下の図のように印字されてお買い物レシートのように印刷されます。

左側が「近視」、右側が「遠視」の方の一例です。

autoref_1

オートレフクラフトメーターの測定結果の見方

右側の「近視」の方を例に見方を解説していきます。

上の赤線が右目、下の赤線が左目の目の状態を表しています。書き出してみると下図のようになります。

autofef_2

「S」の球面度数の数値が「-」マイナスの符号を持っていると「近視」、「+」の符号を持っている場合は「遠視」ということが分かります。

数値そのものの大きさが目の良し悪しを表しており、大きい数値になるほど「目が悪い」状態となります。

覚えるほど必要はありませんが度数の単位は「D」でディオプトリと呼びます。

乱視の度数も表示されていますがこの見本の場合は微弱な値ですので無視します。

乱視の度数に関しては全く計測されない方の方が少ないくらいで、特に視力に影響ないような数値が出ている方がほとんどです。

乱視の度数が出ていること自体は、特別めずらしいものではありません。

数値は0.25刻み

0.25、0.50、0.75、1.00、1.25…と度数は上がっていきます。

「-2.00」の次の度数は「-2.25」、「-2.00」のひとつ前の度数は「-1.75」となります。

目のいい人の度数の状態は?

近視でも遠視でもない屈折異常のない状態の目を「正視」といいます。

「正視」の度数は「±0.00」です。

メガネやコンタクトを使用した視力矯正とはこの「正視」の状態に近づけることを言います。

左右の目の距離

オートレフで確認できる値として左右の目の距離が計測できます。

オートレフ見本画像の一番下にある「PD」が目と目の間の距離を表し「瞳孔間距離」と言います。

「PD」については直接度数とは関係ありませんが、メガネを作る際にレンズ間の焦点の距離を「PD」と合わせます。

度数が適正であっても「PD」とレンズの焦点距離の差が大きくなってしまうと、メガネの装用感や見え方に違和感が大きく出たり、ひどい場合には見えづらくさえ感じます。

余談ですが、オートレフの「PD」の値は測定時の操作によって誤差が出やすいので、私が接客する時には瞳孔間を計る専用の定規で実測していました。

数直線で見る屈折異常の度数

オートレフクラフトメーターで計測した目の状態は一本の数直線上で表すことができます。

ご自身の目がどの辺りにあるのか確認してみましょう。

autoref_3

上の画像は±3.00までしか記載されていませんが、更に大きな度数もあります。

オートレフクラフトメーターの近視の測定結果の右目の度数-2.75のみ書き込んであります。

数直線上で数値が大きくなるほど正視の状態から離れていき裸眼時の視力も低下していきます。

近視は-3.00の屈折異常を持った目ですと裸眼視力の目安は0.1程度となります。

一般的な視力表では0.1未満の視力測定は計算をしないと測定することは難しくなります。

オートレフクラフトメーターの測定結果の数値であればどの程度の度数を持った目か客観的に判断しやすくなります。

屈折異常の矯正の仕方の概念

メガネやコンタクトにおける視力矯正はテスト用レンズを使用しながら、「見え方」、「装用感」などを確認しながら行いますが、基本的な度数の選定の概念はシンプルです。

矯正度数の測定はピント合わせのようなもの

オートレフクラフトメーターの測定結果で「-3.00」とあれば近視の屈折異常の状態であることは述べました。

これをレンズを用い屈折異常のない「正視」の状態に近づけていきます。「-3.00」の目の状態であれば、そのまま「-3.00」の度数のレンズを使用することで正視の状態になります。基本的な考え方はシンプルですがこれだけです。

実際のレンズの度数の選定は、掛けやすさ、手元が負担なく見えるかどうか、左右の見え方のバランス、現在まで使用していたメガネやコンタクトレンズなどとの兼ね合いなどを加味しながら選定しますので、オートレフの測定結果そのままで度数を決定するようなことは絶対にしません。

オートレフでの測定結果はメガネの度数の決定への指標とはなりますが、絶対的なものではありませんので誤解の無いようご注意ください。

「強め」は過矯正

「運転用に強めに」や「1.5に合わせて」などいろいろな言い回しはありますが、個人的には「強め」のメガネはあり得ません。

百歩譲って「弱め」はあっても、「強め」や「弱め」という概念はメガネにおける大きな勘違いというか誤りです。

度数測定の面から見てみますとご理解いただけるかと思いますが、例えば「-3.00」の目に強めの度数の「-3.25」や「-3.50」などを選択したとします。

これは「正視」の状態を通り越して「+0.25」、「+0.50」の「遠視」の状態を作り出してしまいます。

遠視も立派な屈折異常な状態です。過矯正を行うことで目に過度の負担が掛かりやすくなり、将来的な視力を考えても、このような度数選定は絶対にするべきではありません。

 - 度数測定

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Comment

  1. naoji sano より:

    オートレフラクトメーターの検査三回しました。白内障眼内レンズに合わせるためにしかしながら。M眼科病院の看護婦スタッフわオートレフラクトメーターの自動測完了前に
    終了しています。詰り三回測定しましたが。自動測定していません。現患者として合わない白内障眼内レンズで極度乱視で視力0.1ないし0.2程度しかありません。術後2か月になります。このようなことが現在M眼科病院行われています。許すことわできません。

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