レンズの失敗しない選び方|種類はいたずらに変えない方がいい
2015/01/16
すでにメガネを使用している方で、特に度数の進行がなくて使用しているメガネと同じ度数で作る場合、レンズを選ぶ際には注意が必要です。
レンズの種類が今使用しているメガネと変わってしまうと、見え方の印象が変わってしまい、「歪み」を感じる場合があります。
度数に変更がない場合、新しく作るメガネの見え方は無意識的に「同じ見え方」がすると期待します。
仕上がったメガネを掛けた瞬間に見え方の違和感を感じてしまったら、とても使いづらく、場合によっては慣れることができない場合もあります。
メガネレンズの種類は豊富にあり、選び方によっては使用に耐えないメガネが出来上がってしまうことがありますので、現在使用しているレンズの種類を覚えておくようにしましょう。
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歪みの少ない非球面設計でも見え方が良く感じるとは限らない
レンズの種類は主に「素材」と「設計」の2つで分けることができます。
レンズに用いられている設計は見え方の印象に大きく影響します。
レンズの設計は大きく分けて「球面設計」と、見え方の歪みの少ない「非球面設計」の2つに分けられます。
非球面設計のレンズを使用してメガネを作成しても、今使用しているメガネのレンズの設計によっては見え方の違和感や歪みを感じてしまうことがあります。
これは今使用しているメガネの見え方が基準となり、レンズ設計が異なることで見え方自体が変わってしまうためです。この時、見え方が良く感じるとは限りません。
見え方の差が違和感の原因
メガネ販売員の方も見え方の歪みの少ない「非球面設計」で作られたレンズをおすすめしてくるのは間違った提案ではないのですが、問題なのはレンズ設計ごとの見え方の差です。
販売店にある見え方を比較するツールなどで確認できますが、確かに非球面レンズは球面レンズと比べ、見え方の歪みが少ないです。
しかし、球面レンズを使用している方でもツールで確認できるような歪みを感じながら使用しているわけではありません。
この場合、球面レンズの見え方に慣れている方が非球面レンズを使用すると、見え方の差から「歪んでいる」と感じてしまう訳です。
販売員時代の経験で言えば、球面レンズを使用していた方が非球面レンズを使用すると見え方の違和感を訴える方が多いです。
非球面レンズを使用していた方が球面レンズを使用する場合、見え方の差は感じても掛けていられないほどの違和感ではない場合が多いです。
ただ、同じ度数であっても球面レンズになった場合、度数が強くなったように感じる方がいます。
これもレンズの設計の違いからくる印象の差です。
このように使用しているレンズと選んだレンズの種類に違いがあると見え方の違和感が大きくなる組み合わせがあり、結果的に使用しづらいメガネが出来上がってしまします。
使用しているレンズの種類を自分で把握しておく
レンズ選びを失敗しないための一つの判断材料としてご自身で使用しているレンズのメーカー、素材、設計、屈折率などを書き控えておくなどしておきましょう。
メガネの実物がある場合は、販売店の方にレンズの設計などを判別してもらうことも可能ですが、フレームに合わせて小さく削られたレンズからは完璧な判断は難しくなってしまいます。
また、なくしてしまったなど実物が無い場合でのメガネの購入の可能性もあります。
このような場合も想定してメガネの作成データをまとめたものを準備しておくことを推奨します。
自己管理方法をまとめた別記事がありますのでよろしければ参照してください。
使用しているメガネの購入店には購入履歴がある
現在使用しているメガネを作成した店舗にはメガネの購入時のデータを管理しているはずです。
購入店であれば同じレンズ、度数で作成することも容易ですし、他店で購入予定なら購入データを教えてもらうこともできます。
購入時に作成したメガネのデータをお渡ししているところもありますので、購入時の付属品やレシートを確認することでも使用レンズが判別できることがあります。
まとめ
- レンズの種類をいたずらに変えてしまうと見え方に違和感が出る場合がある。
- 使用しているレンズを自分で把握しておきレンズ選びに生かす。
- 購入店には使用しているレンズのデータがある。
度数が変わらないメガネを作成する際はレンズの種類を同じものにするのが理想です。
度数が同じなら同じ見え方をするとは限りませんので注意してください。
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