目が悪くなる原因
2014/11/17
視力が低下する原因としてよく耳にする言葉ですが「ゲームのし過ぎで目が悪くなった。」、「テレビの見すぎで~」、「受験勉強で~」など、これらは本当に目が悪くなる原因なのでしょうか?
全く影響がないと言えばそんなことはないと否定はできませんが、生活習慣などで簡単に視力が変化するなら悪くなるばかりではなく、習慣を変えることでなぜ良くなったりしないのでしょうか。
目が悪くなったことで、叱ったり、叱られたりするのは理不尽です。そもそも「目が悪い」=「屈折異常」の状態の目がどのようなものなのかを理解してほしいと思います。
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目の屈折異常は目の形状や大きさが原因で発生している
一般的な屈折異常の原因は目そのものの形状や大きさが大きく影響します。身体の成長期はもちろん、それ以降も目の大きさは変化するといわれています。
屈折異常に主に影響するのは目の水晶体の厚みと眼軸の長さです。これらが生活習慣で簡単に大きさや形状が変わることは考えにくいです。
様々な原因
目の屈折異常が起きる理由ははっきりとは解明されていません。よく耳にするようなことが原因とする説もありますが、科学的な根拠にはどれも乏しいです。主な説を上げておきます。
遺伝説
特に近視の目の状態の遺伝する確率は高いとする研究結果があります。近視に関連する遺伝子も発見されています。それでもご両親がメガネを使用していないのにも関わらず、兄弟のうちの一人だけが目が悪かったり、その逆も然りです。遺伝的な要因が高いのは間違いないのかもしれませんが、それが全てとは言えません。
体格説・栄養説
普段口にする食べ物の高栄養化により体格も向上し、それによって眼球自体の大きさにも影響しているとの説です。世界的に近視の方の割合が増えているのは飽食が原因かもしれません。
環境説
動物実験などで環境の変化により視力の差が発生するという研究結果があります。人間で言いますと、同じような環境で生活している家族の目の状態が似ているということになりますが、家族間では遺伝的な要因も当然ありますので一概には言えないでしょう。環境と習慣も混同されがちですが似て非なるものです。
老化現象
目の調整力が年々衰えてくることによって近くにピント合わせすることができなくなってきます。これはどなたにも起こり得る老化現象です。目は生まれた時から老化する器官とも言われています。自覚症状的には40代以降で近くが見えづらく感じる場合が多いです。
メガネは生涯で必ずお世話になるもの
使い始めの時期が早いか遅いかの差はありますが、ほぼ全ての人がメガネのお世話になります。体の成長や老化現象は誰にでも起こり得るもので生活習慣の見直しだけでは回避はできません。
目が悪くなっても悲観的になり過ぎずメガネと上手に付き合っていきましょう。
よろしければ合わせてお読みください
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