メガネと視力について

元メガネ販売店店長がメガネと視力についての疑問にお答えします

Original photo by thinkretail

メガネのお手入れ方法

      2014/11/17

目の状態が安定している方や常用するほどの度数のない方は、一度メガネを作成するとメガネを数年単位で使用することになると思います。

なるべく良い状態で使用し続けられるように使用する上でのコツやお手入れ方法を紹介します。

記事内にメガネの各部名称が出てきます。

下図を合わせて参照してください。

詳しくご覧になりたい方は別記事のメガネフレームの各部名称の記事をご覧ください。

nomenclature_frame

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これだけはキチンと守りたいメガネの取り扱い

メガネのレンズもフレームもとても繊細なものです。

取り扱いを誤るとすぐにでも使用できないような事態になってしまいます。

実際に1週間も立たずに致命的な状態になってしまったメガネを何本か見てきました。

大切に扱うようにしましょう。

掛け外しは両手で丁寧に行う

メガネは掛け外しの際に頭に押されるような形で力が加わります。

意識的に丁寧な掛け外しを行うようにしましょう。

テレビ番組などでよく見かける片手でサッとメガネやサングラスを外す行為ですが、片方のツルが広がってしまい型崩れの原因となります。

それを繰り返すことで最悪の場合、智や丁番部分で破損してしまいます。

車中の保管は絶対に避ける

プラスチックレンズやセルフレーム、先セル部など熱に弱い素材が使われています。

特に夏場の車内は駐車時は100度以上にもなるといわれています。

運転時にしかメガネを使用しない方でも社内で保管するのは絶対にやめましょう。

プラスチックレンズは熱が加わることによってレンズ表面に施されたコーティング類がひび割れを起こします。

このコーティングのひび割れを「クラック」といいます。

車内放置を繰り返しますと、レンズの見え方自体も失われます。

これもよくあるケースなんですが、メガネを使用している方で、視力が低下したと作り直しに来られた方が、視力測定をしてみると使用度数で問題なく視力矯正できていて、メガネのレンズの状態がキズやクラックで性能低下して見え方に不具合が起きているような事例です。

金属製のフレームでも熱が加わることによって顔に合わせて微調整した状態が元に戻ってしまったり、金属特有の「クセ」で歪みが出たりします。

私個人でも失敗してしまった経験があり、それほど暑くもない秋頃の季節だったと記憶していますが、車内に2時間程度置き忘れてしまっただけでレンズにクラックができてしまったことがあります。

レンズの乾拭きは最小限にする。

レンズの乾拭きは専用のメガネクロスを使用してもレンズに負担を掛け、結果的にレンズ表面のコーティングを痛めることになります。

必要以上に乾拭きはしないようにしましょう。

レンズに汚れなどが付着している場合、そのまま拭いてしまいますと汚れを擦り付けることとなりキズの原因になります。

レンズの汚れが気になる場合、流水でよくすすいだ後、水分を残さないようにふき取り、乾拭きは最小限にするように心掛けましょう。

ご自身で行えるお手入れ

メガネのお手入れは自宅などでご自身で行えるものと、販売店などでやってもらえるものがあります。

細かな作業もありますので、苦手な方は販売店やご家族にお願いして無理してメガネを痛めてしまわないようにしましょう。

メガネの洗浄

メガネは使用していると当然汚れます。

顔を洗うようにメガネも清潔に保ちたいものです。

上の方でも書きましたが、いきなりメガネクロスなどで拭いても逆にメガネを痛めることになってしまいます。

汚れが気になる場合、まずは水道水でしっかりとすすいであげましょう。

皮脂などのあぶら汚れが気になる場合、食器洗いなどの中性の洗剤をごく少量使用しても構いません。

軽く指のひらで洗浄し、よくすすいであげましょう。

水洗い後は水分を残さないようにティッシュペーパーなどでやさしくふき取ってあげます。

必要以上に乾拭きはしないようにします。

度数が強い方など入浴時もメガネを掛けて入る方もいらっしゃると思いますが、ボディソープやシャンプーなどは中性の洗剤でない場合がほとんどですので、それらでメガネを洗うことはせず、入浴後はしっかりと水分を拭き取ってあげるようにしましょう。

超音波洗浄機を使用してメガネを洗ってあげると金属性のフレームなどは、金属の「くすみ」も取れ、レンズにも負担を掛けずにキレイにすることができます。

メガネの洗浄に関してはベストの方法です。家庭用向けで手軽な価格ものもありますのでメガネを使用している家族が多い家庭などは購入を検討してみるとよいでしょう。

ネジ締め

鼻のパッド部やレンズ止め部、丁番などはネジを使用して各部を取り付けてあります。

ゆるんだ状態で使用していますと、突然外れてしまったりといったこともありますので、ゆるんでないかの確認の上、必要に応じて締めなおしてあげましょう。

ネジ締めに使用するドライバーは必ず径のあったものを用意してください。

万が一ネジをつぶしてしまうと、それ以降の調整が難しくなってしまいます。

細かな作業が苦手な方は無理に行おうとせず、ゆるみが無いか目視で確認するようにしましょう。

ネジ締めのコツですが、ネジ自体も極小のものですので力はいりません。

あまり締めすぎないように注意しましょう。締める際には、そのまま締めこんでいくのではなく、一旦少し緩めてからゆっくりと締めるようにすると強く締めなくてもしっかりと締まります。

金属製の枠があるフレームはレンズ止め部にもネジがありますが、ゆるみ止め剤がつけられている場合もあります。

締める前に緩める際、しっかりと締まっているような手応えがある場合、締め直しは不要です。

締め直してしまうとゆるみ止めが効かなくなってしまします。

販売店にお願いするお手入れ

メガネ販売店では洗浄やネジ締めなども含め無料で調整などを対応してくれるところも少なくありません。

ご自身で気が付かない不具合がないかも含め、定期的に持参してメンテナンスを受けるようにしましょう。

曲がったり、ゆがんでしまった場合は早めに持ち込む

メガネが歪んでいたり、掛け具合や見え方がしっくりこないような場合は販売店で見てもらいましょう。

メガネの歪みを直したり、調整する際は、専用の工具等を使用します。

なるべくレンズやフレームに負担を掛けずに直すためにです。

ご自身で身の回りの工具などで直そうとすると、力の加減や、やり方を間違えてしまうと簡単に、より深刻な破損をさせてしまったりする可能性が高いです。

消耗・交換必要な部品もある

ネジ類や鼻のパッドや先セル、リムレスフレームのレンズを固定に必要な部分など素材的に消耗する部品もあります。

これらは有償になる場合もありますが交換が可能です。販売店で対応してもらいましょう。

 - お手入れ|関連グッズ, 元メガネ屋が語る基礎知識

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