老眼は近くが見づらいだけじゃない?|40代以降で現れる目の老化現象
2014/11/17
体を鍛えているスポーツ選手でも段々と身体能力が衰えていき若いころと同じように活躍ができなくなります。
誰にでも訪れる老化現象ですが目も例外ではなく年齢と共に衰えていきます。
俗にいう「老眼」です。
近くが見づらくなることは一般的にも知られていますが、それ以外にも症状はあります。
目の老化現象について掘り下げて書きます。
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近くが見づらくなる
一般的によく知られた症状です。
目のピント合わせをする機能が年々衰えることによって起きます。
このピント合わせの機能は20代の頃から徐々に衰え始めるといわれ、40代に入る頃から新聞、本、携帯電話など近距離のものを見る時に自覚症状が出る方が多いです。
メガネの販売員など老眼の知識がある人や、早い方だと30代でも自覚症状がある方もいます。
この近くが見えなくなる老眼の症状は、使用する方の目の状態に合った近用のメガネを使用することで補うことができます。
いわゆる「老眼鏡」です。近くにピントが合うのに必要な度数は徐々に増えていきます。
暗いところが苦手になる
目の老化現象は近くが見えづらくなる以外にも症状があります。
意外に気付きづらい症状として暗いところがより苦手になってきます。
目は明るさが不足していると感じると視界を得るためにより光を集めるような働きをします。
この機能が衰えてきますと、うまく光を集めることができず、薄暗い場所や日の落ち始める夕方以降に視力が低下しやすくなります。
これはメガネ等を使用していて充分な視力が得られている場合でも同様です。
明るさを確保する必要があります。
目の旋回能力の低下
目の旋回能力とは首や体を動かさず目だけを動かす機能です。
目の周囲の筋肉を使って目の玉を動かしているのですが、段々と動かせる角度が少なくなるように衰えてきます。
特に下方向への移動が少なくなるといわれています。
通常、目で物を見る時には、首や体を動かすことで見えない角度はありませんが、目の旋回能力が衰えることの弊害として遠近両用メガネの使用がうまくいかないようなケースもありました。
まとめ
- 目の老化現象は誰にでも訪れる
- 近くの物が見えづらくなる
- 暗いところがより苦手になる
- 目の旋回能力が低下する
これまで目の良かった方でも40代以降はほぼ全ての方がメガネのお世話になります。
メガネを使わないで済む方はいないといっても過言ではありません。
目に不必要な負担を掛けずに快適な見え方を得るためにメガネを上手に使いましょう。
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